<チューニングの注意点-木管>
フルートは息を吹き込む角度によって音程がかなり変わります。ピッチが高くて、ジョイント部分を2センチ以上も抜いているのをよく見ますが、息の入れ方を変えていちばんいい音色のする角度を見つけてください。音程も合ってくるはずです。
また頭部管の中のコルクの位置がずれていないかどうかも確認してください。何年もメインテナンスしていない楽器のコルクは劣化して緩んでいて、簡単に動くこともあります。生徒が楽器を掃除する時に知らずに頭部管の端のねじ(ヘッドスクリュー)を回してしまってコルクの位置がずれることもあります。1年に一度くらいはチェックしてください。
クラリネットやサックスでは、薄過ぎるリードを使って練習を始めると軽く吹いただけで鳴るので、いつまでも息とアンブシュアが強くならず、標準的なピッチまで上がらないことがあるようです。