<チューニングの注意点-金管>


 金管の場合は、息とアンブシュアで音程が決まります。まず、いい音色が出るアンブシュアを覚えてから音程の調整をしましょう。金管だけのバンドなら、音がしっかり出ていればチューニングに特別な時間をかける必要はないと思います。
 ホルンは多くの学校でチューニング管をかなり長く抜いているのを見かけます。この楽器は右手をベルの中に入れた状態で音程が合うように設計されていますから、ベルの縁を持っていたりすると音程が高くなります。高すぎる場合はまず右手をベルの中に入れることで調節しましょう。
 教則本などにも右手の位置や形が出ていますが、音色にも関係しますので音を聞きながら調整して下さい。ただ小学生の場合はベルの中まで手が届きにくい生徒もいるようなのでその点も気を付けて下さい。
 また、金管楽器には自然倍音と平均律の音程のズレ以外にも、管を伸ばして音程を変えるという構造上、どうしても音程の合いにくい音があります。それはピストンの組み合わせによる音程の誤差で基本的にはどの金管楽器にも共通ですから、簡単な仕組みは覚えておいてもいいかと思います。

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