<打楽器の管理>


 打楽器はかなり悪い状態のまま使われていることが多いようです。

 ドラムは楽器であるシェル(胴)に消耗品のヘッド(皮)を張っています。この二つは弦楽器とその弦の様な関係です。いくら素晴らしいストラディヴァリウスやアマティでも古い絃では鳴りません。ドラムのシェルは変形しなければ長く使えますが、ヘッドは定期的に(スネアドラムなら1年くらいで)取り換えないと、音色が悪くなってきます。マーチングバンドのスネアドラムのようにヘッドを強く張る場合は半年に一度くらい替えているところもあります。
 スネアドラムのヘッドは1枚1000円〜2000円程度で、簡単に取り換えることが出来ます。
 ティンパニのヘッドは古くなると音程を合わせるのが難しくなります。ペダル式のティンパニの場合はヘッドの張力と楽器のスプリングの強さのバランスが崩れてペダルが止めたい位置で止まらなくなったり、叩く度に動いてしまったりするようになります。

 鍵盤(音板)打楽器(シロフォン、マリンバ等)も音板を吊っている紐が伸びていたり、音板を支えている金具が変形しているのをよく見ます。金具の変形は簡単に直ると思いますが、音板自体がすり減っていたり割れているものは取り換えないと使えません。
 また長年使っていてピッチが合わなくなってきたものも合奏には使えません。グロッケンは使っている間に少しずつピッチが下がってきます。
 シェルが木製のスネアドラムやバスドラム、シロフォン、マリンバ等は直射日光に当たらないように、収納場所にも気をつけてください。
 打楽器のスティックやマレットも消耗品です。予算の問題もあると思いますが、いつもいい状態のものを使うように注意しましょう。

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